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E31    教科書「で」教えるためにも、教員は資格・検定試験にチャレンジすべし!??

誰しも1年のうち数回でも資格・検定試験を受けに行けば、

日頃の授業で教える「焦点」・「力点」が変わるのではないでしょうか。

より汎用的で、応用の効く、広い視野を持った授業内容を常に意識することになります。

もちろん、教える4技能(読む・聞く・話す・書く)のバランスは変化して、

あわせて、4技能の統合方法が、ますます工夫されるようになります。

 

※ご存知のように、2020年度からの大学入試改革では民間試験活用が基本です。

E32    Macron to US: "Make the planet great again"

CNN (http://edition.cnn.com/2017/06/03/politics/france-climate-video/index.html

http://edition.cnn.com/2017/06/02/world/macron-trump-paris-accord/index.html)は、

下記のように報道しています。文法(第5文型、動名詞の主語、共通関係)を学ぶ、そして、critical thinking (?) を学ぶ優れた教材となる英文です!

 

① Macron repeatedly has said the Paris deal will "make the planet great again," a play on Trump's campaign slogan.

② There is no plan B, because there is no planet B. 「プランBはない。なぜなら、地球Bはないからだ」

③ French officials remade a White House video by editing captions that explain why the Paris climate accord was a "bad deal" for the US.

マクロン氏の今後に注目!

E33    5つもある「5文型」は不要!「3文型」で十分か!? その際、動詞の意味が鍵!

解剖でもしているかのように、

英文を、SV、SVC、SVO、SVOO、SVOCのそれぞれの型に

見分ける練習を繰り返してはいけません!?

第2文型はS=C、第3文型はS≠O、

第4文型はO≠O(IO≠DO)、第5文型はO=C、という分類ばかりやっていても、

リーディングやリスニング、ライティングやスピーキングへの応用が

イメージされていなければ、

文法学習のための文法学習になってしまいます。

 

そこで、提案したいのは、

5文型ならぬ、以下の「3文型(3つの文型)」です。

 

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I.  S+V   ※そのまま、従来の第1文型がこれに当たります。

II.    S+V+X  ※従来の第2文型と第3文型がこれに当たります。

III.   S+V+X+Y   ※従来の第4文型と第5文型がこれに当たります。

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そして、このとき鍵となるのが動詞の意味です。

動詞は、

バスケットボールに例えるならばポイントガード!?

野球に例えるならばキャッチャー!?

サッカーに例えるならばミッドフィルダー!?

と言えるのではないでしょうか。

 

たとえば、まず、

II.    S+V+X で説明します。

S+"became"とくれば、

「Sはなった」→「何に<なった>?」→「Xに<なった>!」と考えれば済みます。

S+"want"とくれば、

「Sは欲しい」→「何を<欲しい>?」→「Xを<欲しい>!」と意味をとることがデキれば十分です。

その都度、英文の意味を理解するために

S=XなのかS≠Xなのかを考える必要はないと思います。

 

また、

III.   S+V+X+Y で説明しますと、

S+"gave"とくれば、

「Sは上げた」→「誰に<上げた>?」、「何を<上げた>?」と疑問がわきますから、

その疑問に素直にしたがって先を読み進め、

「○○に<上げた>」、「◇◇を<上げた>」と考えれば十分です。

同様に、

S+"make"とくれば、「何を<作る>?」といったん考えたとしても、

たとえば、"The song makes her happy."という文では、

The songがherを作ると考えるのはおかしいので、

herが目に入った時点で頭を切り替えて、

「Sは~にする」→「誰を<~にする>」、「何に<する>」と考えることになります。

ここでも、その都度、英文の意味を理解するために

X=YなのかX≠Yなのかを確認する必要はないと思います。

 

司令塔役である動詞の指示(意味)から考えられる疑問に答えながら

英文の頭から語順通りに意味を理解していくには、

上記の3つの文型の理解で十分だと考えますが、いかがでしょうか?

ご意見をいただければ幸いです。

 

<演習例文>

No. 1

He looked very happy yesterday.

彼は見えた → どのように? → とても幸せに!

 

No. 2

I study math every day.

私は勉強する → 何を? → 数学を!

 

No. 3

My mother bought me a new computer.

母は買ってくれた → 誰に?/何を? → 私に!/新しいコンピュータを!

 

No. 4

We call him Walker.

私たちは電話をかける → 誰に? → 彼に! ※しかし、ここでWalkerを見た瞬間に軌道修正して 

→ 私たちは呼んでいる → 誰を?/何と? → 彼を!/ウォーカーと!

E34    今、英字新聞が面白くナイ! ここでも「オバマロス」!

新聞好きですから、

英語の学習に英字新聞を読んでいます。

 

最近どうも新聞を読む気が起こらなくて、

(勉強の)スランプかな、と思っていました。

しかし、気付きました。

オバマ大統領の記事がないことに。

 

バラエティーに富んだボキャブラリー、

絶妙で軽妙なレトリック、

思わずうならされるようなユーモア、

タフで高邁な理想。

(いずれも、どれほど私が理解しているかは疑問ですが・・・。)

 

今、興味のある新聞記事の一つはフランス大統領選です。

 

ご存知のように、オバマ大統領は、マクロン氏を支持しています。

"He (Macron) appeals to people's hopes and not their fears." 

「人々の恐怖心ではなく希望に訴えかけている」

 

これからも、オバマ大統領の出番、待ちに待っています!

E35    Learning point = Teaching point = Testing point!

理想としては、授業でのティーチング・ポイントが、

定期試験などでのテスティング・ポイントと完全に一致していなければなりません。

そのための工夫の一つとして、年度の最初の授業前や定期試験直後の授業前には、

すでに次回の定期試験を作成し終えていることを以前提案しました。

試験範囲を教え始めるときには既に定期試験を作り終えていること! コペルニクス的転回<第2弾>

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今日は、「テスティング・ポイント → ティーチング・ポイント」の流れを更にさかのぼって、

ラーニング・ポイントのお話をしたいと思います。

 

なぜ、教員がいつまでも試験を受ける必要があるかと言いますと、

自ら学び、試験を受けるなかで、ティーチング・ポイントを再確認できると考えるからです。

 

リーディング・スキル、パラグラフ・ライティング、リスニング、インタビュー、

ボキャブラリー、グラマーに関する知識を、

実際に英語を運用する場面でどのように生かしているか? 

言い換えれば、自分の脳裡に、どのような英語的思考回路が働いているか? 

それを、そのまま生徒たちに伝えられたらと考えます。

 

「ラーニング・ポイント」に始まり、「ティーチング・ポイント」へ、そして「テスティング・ポイント」に至る!

いつまでも、現役選手でいたいと、または、プレイングマネージャーであり続けたいと願います。

E36    <第3弾>問題作成「裏ワザ」!Word「単語の登録」!ひらがな数文字で指導要録コメント完成!

これまでも、問題作成の「裏ワザ」を書いてきましたが、

私が日頃重宝している別の技(?)もご紹介します。

 

それは、Microsoft Word の「ツール」にある「単語の登録」機能で、

問題の指示文をいろいろ登録しておくというものです。

 

たとえば、「(   )に入れるのに最も適当なものを、それぞれ一つずつ選び、記号で答えなさい。」などは、よく使う表現ですが、このフレーズを、その都度すべてタイピングするのではなく、

事前に、「ツール」→「単語の登録」で、右下図のように登録を済ませておきます。

 

単語(D): (   )に入れるのに最も適当なものを、それぞれ一つずつ選び、記号で答えなさい。

よみ(R): かっこ

 

このようにすれば、問題文の最後に、「かっこ」と打ち込むだけで、「(   )に入れるのに最も・・・」と出てきます。時間の短縮、そして、入力ミスを防ぎます!

 

他の例としては、

単語(D): それぞれ下の語句を並べかえて、最も適当な文を完成させよ。

よみ(R): ごじゅん

 

単語(D): 第一アクセントの位置がほかの三つと異なるものを、それぞれ一つずつ選べ。

よみ(R): あくせんと    ※ カタカナが使用できないため、ひらがなで登録します。

 

などなど。

いろいろ「単語の登録」を済ませておけば、

問題作成の入力の労力が大いに軽減されるのではないでしょうか。

 

そして、この方法を通知表や指導要録のコメント入力応用すれば・・・、

 

単語(D): 明朗快活な性格で、クラスの雰囲気を明るくしている。

よみ(R): めいろう

 

単語(D): 常に周囲への気遣いを忘れず、クラスメートからの信望が厚い。

よみ(R): きづかい

 

これを、さらに発展させると、

仮にコメントが書きづらい生徒がいた場合にも、(「仮に・・・」というお話ですよ(笑))

 

単語(D): 自ら考え行動する力があり、常に自主性に富む。

よみ(R): わがまま (笑)

 

さらに、この技(?)を発展させると、

「よみ(R):」の入力を最小限にして、

 

「よみ(R):」 → 「単語(D):」 

「め」 → 「明朗快活な性格で、クラスの雰囲気を明るくしている。」

「き」 → 「常に周囲への気遣いを忘れず、クラスメートからの信望が厚い。」

「ひ」 → 「日頃から学習や部活動に、自らを向上させるための努力を惜しまない。」

とすれば、

「めきひ」と入力するだけで、

「明朗快活な性格で、クラスの雰囲気を明るくしている。常に周囲への気遣いを忘れず、クラスメートからの信望が厚い。日頃から学習や部活動に、自らを向上させるため努力を惜しまない。」となります。

 

ひらがな数文字で、通知表や指導要録のコメントが完成!? (笑)

 

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以下に、これまで作成・記載しました問題作成の動画・エッセイを再掲しました。

ご覧いただければ幸いです。

 

裏ワザ!早ワザ!Wordで語順整序問題作成! 英語教師、ウォーカーと歩く!PC編 No 1  

https://www.youtube.com/watch?v=BFqSubNuaf0

http://ameblo.jp/evening-walker/entry-12220168346.html

 

裏ワザ!早ワザ!Wordで【穴埋め問題】作成! 英語教師、ウォーカーと歩く!PC編 No 2  

https://www.youtube.com/watch?v=SnIOvhRQssg

http://ameblo.jp/evening-walker/entry-12221170650.html

E37    英語教授法改善に、速攻の効き目! (私のお気に入りの指南書一覧)

以前、私が作成した、アクティビティを中心とした指導案を掲載しました。

http://media.wix.com/ugd/03d456_feb84bce315145d28066af7141b269f6.pdf

http://walkerosawa.wixsite.com/osawawalker/english-english-16-20

 

いまだに使っているアクティビティ、タスクも多く、一緒に授業をしている若手の先生から、

ネタ本について質問されたので、以下の何冊かを紹介しました。

みなさんも、良い本を教えてくださいね。

 

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『英語授業の大技・小技』

静 哲人 先生

研究社出版 (1999/02)

 

『英語テスト作成の達人マニュアル』(英語教育21世紀叢書)

静 哲人 先生

大修館書店 (2002/04)

  

『高校英語教育を変える和訳先渡し授業の試み』

金谷 憲 先生、高知県高校授業研究プロジェクトチーム

三省堂 (2004/08)

『英語のディベート授業30の技―生徒が熱狂・教室が騒然』(英語授業改革双書)

中嶋 洋一  先生

明治図書出版 (1997/09)

  

その他、NHKの番組や市販のDVDを視聴して、

また、講演会に参加して多くを学んだのは、

田尻 悟郎 先生 & 大西 泰斗 先生です。

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ちなみに、私の英語教授法研究のルーツは2冊!

『入江塾の英語 ― 中学英語が飛躍的に伸びる秘密』 入江伸先生著 (祥伝社、1977年)

『奇跡の英文法』 長崎玄弥先生著 (祥伝社、1976年)

 

 

E38    「敢えて『英語教育』に声をかけるとしたら、どんな言葉をかけたいですか?」似顔絵:高井正智アナ

浅田真央選手の引退記者会見で。

 

「敢えてトリプルアクセルに声をかけるとしたら、どんな言葉をかけたいですか?」

 

NHK高井正智アナウンサーの質問に、私を含めて多くの人がうなったと思います。

浅田真央選手をあれほど輝かせ、それと同時に、あれほど苦しめたワザは、

多くのファンにとって愛憎半ばする、あたかも人格を持つ存在のようでした。

 

人が人生をかけて打ち込むものは、程度の差こそあれ、そのようなものなのでしょうか?

私の場合、「敢えて『英語教育』に声をかけるとしたら、どんな言葉をかけたいか?」、と自問してみます。

 

 

E39   核兵器禁止条約交渉、「仮定法」と「ディベート」の教材

"Wish You Were Here"

洋楽でも馴染のある表現ですが、

あらためて、今日のニュースで仮定法を学びました。

http://www.asahi.com/articles/photo/AS20170329002170.html

 

ディベートを行えば、その論題は、

「日本は、国連核兵器禁止条約交渉に参加すべきである。是か非か。」

 

煎じ詰めた論点は、「理想vs現実」でしょうか?

※以下は、以前に書いたブログです。こちらも、ご一読いただければ幸いです。

ディベート、議論を整理する着眼点2つ <似顔絵:堺雅人さん>

http://ameblo.jp/evening-walker/entry-12143503335.html

※もちろん、ディベートの論題は、勝敗の可能性がフィフティーフィフティーとなる必要があります。

 

asahi.com

核兵器禁止条約交渉をボイコットした日本政府代表の席に置かれた大きな折り鶴=28日、ニューヨークの国連本部

あなたがここにいてほしい・・・核禁止条約の日本席に折り鶴

2017年3月29日14時59分

http://www.asahi.com/articles/photo/AS20170329002170.html

E40   LINE(ライン)スタンプを使った授業案 <英作文・ディスカッション・感情表現・カルタ、他>

最近、ブログの投稿数が少なかったのは、

ウォーカー(私の飼い犬)をモチーフ?としたLINEのスタンプを作っていたからです。(笑)

https://store.line.me/stickershop/author/123186/ja

近日、完成!

 

ところが、何の気なしに作成していたスタンプですが、言葉を学ぶ妨げになっているという議論があることを、次の記事であらためて知らされてビックリ!

いろいろ議論の余地はありますが、さまざまな、そして、ときには複雑な感情をスタンプ一つで表現するのは、確かにボキャブラリー・ビルディングの上で何かしらの問題を引き起こしているという指摘には一理あると個人的には考えます。

Japan Today

"Educator finds young users of LINE app losing their grip on language"

https://www.japantoday.com/category/kuchikomi/view/educator-finds-young-users-of-line-app-losing-their-grip-on-language

 

しかし、英語教師として、このまま引っ込むわけにはいかないと思い、次のティーチング・プランを提案します!

教材: 生徒がお気に入りのLINEのスタンプ

生徒の活動:

① 自分の持参したLINEのスタンプとクラスメートのLINEのスタンプを、

英作文でdescribeする。

② 自分の英作文とクラスメートの英作文を比べて、

スタンプから読み取ったことが同じか、異なるかを確認する。

③ 同じであっても、異なっていても、

なぜ、そのように考えたのかをディスカッションしてみる。

④ 感情を伝えるのに、言葉とLINEのスタンプとの、メリット・デメリットを考える。

 

別の活動: 『LINEのスタンプのカルタ!』

上記①で書いた英作文を読み札として、スタンプを絵札として、カルタをする!

英語教育 = 英語学習

■ No. 31 -  No. 40 ■

授業で使うアクティビティー、テスト作成の裏技、
英語学習者の一人として励行していること、英語教育観、等々、
これまでに考案・実践・考察してきたものを、随時、掲載しています。

 

※ まだまだ作成の途上ですが、お読みいただければ幸いです。

※ スマートフォンまたはiPad では、PDFファイルやイラストはページ下方に表示されるかもしれません。

  何卒、ご了承ください。

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