英語教育 = 英語学習
■ No. 61 - No. 70 ■
授業で使うアクティビティー、テスト作成の裏技、
英語学習者の一人として励行していること、英語教育観、等々、
これまでに考案・実践・考察してきたものを、随時、掲載しています。
※ まだまだ作成の途上ですが、お読みいただければ幸いです。
※ スマートフォンまたはiPad では、PDFファイルやイラストはページ下方に表示されるかもしれません。
何卒、ご了承ください。
E61 ガン見からチラ見へ、音読の進化!
英文を音読するとき、一言一句間違えずに読もうとして、英文をガン見している生徒がいますが、ときとして、これはNGです。それより、多少読み違えるリスクがあっても、チラ見をしながら(英文から視線をはずしながら)読んだほうが、英文自体を覚えるのに近道です。ベッタリ英文を見てはいけないとなれば、シッカリ覚えようと思います。
音読の目的は英文を覚えることです。ガン見からチラ見へ、音読の進化!
E62 勝手に「ティーチング・プランナー(TP)」(?)検定試験 練習問題を2つ
世の中には、数々のプランナーがあります。
「ファイナンシャル・プランナー」、「ウェディングプランナー」、「選挙プランナー」、「空間プランナー」、等々。
そこで、仮想の職種"Teaching Planner"、略してTP(笑)のために、これまた勝手に下記2題の試験問題をつくりました。
ご覧いただければ幸いです。(解答付き???)
<問題1>
ある人物の伝記についての課(レッスン)です。4つのパートがあり、パート1では、その人物の人生のあらましが書かれています。
この課(レッスン)のティーチング・プランのアウトラインを答えなさい。
<問題2>
あるテーマ(スポーツ、音楽、食文化、等)について、3人の人物の意見・考えが書かれた課(レッスン)です。それぞれの人物の意見・考えが各1つのパートとなっていて、全体で3つのパートから構成された課(レッスン)です。
この課(レッスン)のティーチング・プランのアウトラインを答えなさい。
<問題1の解答案>
Follow-up Questionsをする力を養うことも兼ねて、パート1読後に、その人物に関する質問を生徒たちに書かせます。パート2以降を読み進めるうちに、自分たちが書いた質問に対する回答を見つけられたら、それはそれで刺激になりますし、仮に見つけられなくても、調べ学習に繋げたり、いずれにしても、その人物に対する興味を高めます。
最後に生徒たちは、インタビュアーと、その人物になりきったインタビュー形式のスキットに取り組みます。
※ちなみに、パート1を読んだ後、その後の展開に対して質問を考えさせることは、読んでいる英文に対する興味・関心をもたせる良い手段だと考えます。
<問題2の解答案>
3人の意見・考えを比較する表を作成させます。その後、まとめた表をもとにして、自分が一番関心をもった人物を選び、その理由も考えます。そして、最後にグループワークでクラスメートとの意見交換をします。理想としては、生徒たちが互いの意見・考えに、感心し、感心させられるような状況が生まれることを期待します。掘り下げて、掘り下げて・・・!
※ちなみに、複数の立場があるレッスンでは、比較させ、自分なりの意見とその理由を言えるようにすることが指導案作成の「公式」(笑)だと考えます。
そう言えば、Cambridgeが英語教員の力量をはかるテストを開発中に、被験者の一人として協力することになり、問題に解答したことがあります。
懐かしい!
http://www.cambridgeenglish.org/teaching-english/teaching-qualifications/tkt/
E63 英検1級 合格体験記③ <スキル別 編>
<全般について>
全: 「適材適所」と同様に、「適学習法適タイミング」または「適教材適タイミング」がある。問題集を使い分けて、使いこなしたい!
全: 音読の効果絶大(4技能すべてです)
全: いろいろな人の合格体験記でモチベーションUP!
全: 英語がデキることでワクワクする具体的なイメージをもつ。(例)仕事で、旅行で、他
全: 一回でパーフェクトに理解しようとする気合が必要。(真剣!)
全: 問題を解いているとエンジンがかかってくる。”Examinee’s High!”
全: Not To Do Listをつくる。そして、それを守る。費用対効果のある学習法を常に考え、実践する。
全: 難しいから価値がある!
全: 前日の土曜日、十分な睡眠が大切! → 当日、眠くならない!
全: 英作文は使い慣れたシャーペン、マークは塗りつぶしやすい鉛筆
全: 音声教材があれば、overlapping(スクリプトを見て)→ shadowing(スクリプトを見ないで) → dictation、で気合を入れる。
全: 解答用紙のマークの塗りつぶしを素早く!(それほど丁寧に塗りつぶさなくてもOK。「その1秒を削り出せ」)
全: 試験時間はTOEFLに比べれば短い。中距離走みたいなもの。
全: ウォーミングアップは、廊下もしくは教室後方で「高速音読」
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<リーディング>
R: パラグラフ内の構造& パラグラフどうしの関係に注目する
R: 細かい部分について問われている問題は、本文の該当箇所を読み直す。選択肢を最終的に選ぶときの「詰め」を丁寧に。
R: 試験中、頭によぎる邪念を払うため、心の中でアスリートのように声を出す。(例)卓球の福原愛選手の「サーッ!!」
R: 「きちんと読めば(論旨を追って読めれば)、速く読める」
R: 文章の論理展開の微妙な風向きを慎重に見きわめる。
R: 集中力に欠けて、内容が1回で頭に入らないときは、とにかく読み続けて(先頭に戻らないで)ひとまず読み切ってから、再度読む。 <理由> ①全体を見渡すと理解しやすくなるため。②読む(解く)スピードをダウンさせないため。
R: 英文の少し先まで視界に入れる。視線は、先へ先へ
R: 選択肢を読んでいる途中でdistractorだと分かったら、時間節約のため、その先は読まない。
R: 正解の選択肢を見つけたら、それ以降の選択肢は読まない。(時間の節約)
R: 大問2の空欄( )の直後と、その「直後」の「直後」の論理展開に注目
R: 英文が難しい場合でも、選択肢から内容や論理展開を「逆算」できる!?
R: 解くスピードを上げるため、本屋さんの立ち読みでも解く。
R: 大問1の語彙問題は、速攻で解く!
R: 未知の単語は、同格や関係詞で説明がある。
R: 単語の言い換えに注目!
R: 長文は大づかみしながら、細部を追う。
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<リーディング&リスニング共通>
R&L: Rの見直しはしないで、Lの先読みに時間を使う(Rを見直しても、もう一度論旨を追いかける時間はない。それならば、Lの先読みをしたい)
R&L: 2015年度まで2点配点だった問題を1点配点より優先する
R&L: Visualizeして記憶する
R&L: 選択肢4つのうち、2番~3番の選択肢を先に見て、1番は後回しにする?(解答に1番が少ないというのは都市伝説?(しかも、選択肢の前半だけ読む)
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<リスニング>
L: 次にどのような話(話の展開)になるか意識する。(野村克也氏・山本浩二氏が配球を読んだように。「読みのコージ」になる!)
L: 先読みするとき、質問文や選択肢の横に、キーワード(日本語可)やイラストを書く(描く)。また、感想をツィートして記憶に残りやすくする(例、「楽しそう!」、「高そう!」などなど)。その他、すぐに日本語の意味が分からない単語だけでも、多少、時間をかけて思い出しておく。
L: 商品名や会社名(?)で架空の固有名詞が出てくるが、惑わされない。(会社名は普通名詞の合成が多い!?)
L: 消去法で解答が導かれる問題有り!?
L: 選択肢の横に表を作成して問題を整理する問題有り
L: 集中力UPのため、心のなかでshadowingしながら解く
L: 試験監督者の注意や、問題指示文のナレーションのときは、耳をふさいで(笑)「先読み」をする。効果音とポーズだけで何分間もある。その時間も「先読み」に充てる。(ある駅伝チームの合言葉に「その1秒を削り出せ」とあるそうです)
L: One on oneで聴いているつもりで
L: 聴いた後でfollow-up questionを言えるぐらいのつもりで
L: 精読ならぬ「精聴」とはdictationのこと。多読ならぬ「多聴」とは選択肢付きの問題を解くこと。「聞き流し」はNG!「多聴」にすらならないつもりで。
L: Rで数センチ先の英文を視野に入れながら読むように、リスニングでは、数秒先の英文を意識(予想)しながら聞くことでリスニングをスムーズにしたい
L: 先読みは大切。ただし、問題文が流れ始めたら音声に集中!
L: リスニングの練習で、shadowingできなかったところを、scriptに蛍光マーカーで線を引く。(dictationの代わりになる?)
L: iPod Touchのイヤホンからではなく、スピーカーでリスニング練習する(高地トレーニング)
L: 英検1級問題の世界の「住人」となる。英文の展開パターンを身に付け、よく出る話題に慣れておく。
L: 先読みは、「読む」というより、書かれている内容を大づかみすること。
L: 問題文の途中からでも内容を理解できればいいという気持ちで。
L: 選択肢の内容を思い込みで読み間違えない。代わりに、察する。
L: 日頃、TOEFLのリスニングで、初見、「初聴」できる問題を確保する。聴く量や、選択肢を読むスピードの維持に努める。
L: 音声変化が激しい個所を、残像ならぬ残響で頭に残す訓練をする。
L: 先読みのときもVisualizeして記憶する。
L: 音声変化が大きな英文を繰り返し音読するとListening力が不思議とUP!(試験当日のウォーミングアップに最適!?)
L: 前問への未練は禁物。気持ちを切り替えて次の問題に集中する。ショックの連鎖を起こさない。
L: 読むスピードが追い付かないときは、選択肢の前半だけ読んで判断する
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<ライティング>
W: 具体例を書いて、質量ともにUP! 具体例として、できれば英字新聞のネタを使いたい!
W: 日頃から習慣づけたい話し方。①賛否 → ②理由 → ③具体例 → ④結論
W: パーソナルな情報も盛り込めたら・・・
W: できれば、『でる順パス単 英検1級』(旺文社)レベルの単語も使いたい
W: (ときには)できれば、仮定法も使いたい
W: 英作文でも「転」が必要!? 反論を予想して。語数も稼げる?
W: discourse markerを使用する
W: ライティングも、できるだけ、一気に書き上げたい。 <理由> ①書くスピードをダウンさせないため。②思考のスピードを緩めないため。
W: summarizeは英作文の良い練習となる。
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<ライティング&スピーキング共通>
W&S: TVニュースを見て自分の意見を言う(高地トレーニング)
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<リスニング&スピーキング共通>
L&S: 1分英文を聞いたら、30秒でreproductionできなければ聴いていることにはならない、とのこと。(厳しい!)
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<スピーキング(面接)の追加>
S: 記憶法(ペグ法)の活用
S: 相づちとアイコンタクト
S: 練習方法の一つ。①まず何も見ないでスピーチ → ②模範解答を音読 → ③模範解答を思い出しながらスピーチ
S: 移動の最中でも、歩きながらスピーチ練習する。
S: トピックを得意な話題に絡める。例えば「教育」。(得意な土俵で勝負する!)
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最後に、羽生善治名人の言葉の要旨で締めます。
~ 先々のことを考えないからこそ、今、粘れる! ~
↓ 以前書いた文章の再録です。私のWEBサイトより。
http://walkerosawa.wixsite.com/osawawalker/homeroom-1-10
H1 「知識と経験があればいい」というものではない!
~ 粘れ! 若者! ~
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数十年前は半導体の営業をしていました。
そして、その後、教員生活を送っています。
つまり、長年に渡って蓄積した知識と経験があるわけです。(笑)
一方、高校生・中学生の皆さんは、
まだまだ知識と経験が不足しているのかもしれません。
しかし、知識や経験は「あればいい」というものではありません。
今日は、ある意味で「若者の特権」の話です。
知識や経験は「あればいい」というものではないというのは、
それらが、私たちのチャレンジする気持ちを邪魔することがあるからです。
次は、将棋の羽生善治さんのお話の要旨です。
年齢を重ねて経験を積むと、対局の途中で何百手先の展開も予想できるため、
自分が劣勢のときは、そのまま指していても負けてしまうことが分かってしまうことがある。そして、そうなるともう、精神的に粘れなくなる。
それに対して年齢が若いうちは、たとえ負けている展開であっても、
自分では、それに気づかないため、粘っているという自覚もないままに一生懸命、一手、一手を指していくことになる。
そうこうしているうちに、相手がミスをすることあるし、また、自分が思わぬ妙手・好手を打つこともある。そして、形勢が逆転する。
あれこれと先回りして考えて行動力が鈍ることは、若い皆さんには相応しくないことです。
先々のことを、いたずらに考えず、目の前のことに、ひた向きに挑戦し続ける姿勢を心がければ状況は、きっと変わります。チャレンジ!
E64 私の「英語指導の宇宙(?)観」
たとえば、古代人の宇宙観の一つに、蛇が亀を、亀が象を、象が大地を支えているイメージがあります。
その延長線上で(?)私なりの英語指導の宇宙(?)像です!
E65 「中学英語」再考 ~ "Though"を見たら (+) → (-) または (-) → (+) と考えよう ~
例えば、"He is poor but he is happy."の英文では、
生徒たちの視線は一貫して左から右へ動き、butの前後で、決して逆方向に戻らないのに、
"Though he is poor, he is happy."の英文では、
視線がthoughの節のなかで、逆方向(右から左)へ戻る生徒がいます。
そのとき私が強調しているのが次の指導です。
文頭にThoughを見たら、次のイメージ(見通し)を持つこと!
"Though + <ポジティブなこと> → <ネガティブなこと>." の流れ!
逆に、
"Though + <ネガティブなこと> → <ポジティブなこと>." の流れ!
Thoughの後は (+) → (-) または、
Thoughの後は (-) → (+) となって、
逆のことが来るという心構えがあれば、
"Thoug he is poor"と見た段階で、次はプラスのイメージが来る(実際に"he is happy"が来ている)と考え、
Visualizeしながら、視線も逆行せずに読み進められます。
”Though this advice is simple, but (I hope) it is useful."
E66 関係代名詞、教科書を使って手頃に「基礎練習 千本ノック」!
関係代名詞を一通り理解したら、教科書の本文を使って練習します!
ときどきですが、授業で使います。「瞬発力養成ギブスならぬドリル」!?
例えば、教科書本文に次のような英文があったら、
Lots of Japanese athletes compete in foreign countries. Many try to learn the languages of those countries. For example, Fukuhara Ai is an athlete who competes abroad. She played in China’s table tennis league and now she speaks Chinese fluently.
How did she learn Chinese? She didn’t learn it from books, but by ear. The language which her trainers used was Chinese. Gradually, she began talking with them in Chinese. In China, she responds to interviews in Chinese. Many Chinese people cheer for her even in matches between China and Japan. Her communication skills have increased her popularity.
<手順>
1. 教員は、文中にある一つの名詞(句)を言います。
2. 生徒は、その名詞(句)を先行詞とした関係詞節を文中の語順を変えて作ります。
<例1>
教員: foreign countries
生徒: foreign countries (which[that]) lots of Japanese athletes compete in
<例2>
教員: the languages of those countries
生徒: the languages of those countries (which[that]) many try to learn
<例3>
教員: her trainers
生徒: her trainers who[that] used Chinese
生徒: her trainers who[that] used the language ・・・ 等々
グラウンドならぬ教科書には、ノックするボールがゴロゴロとたくさん転がっています。
E67 英検1級 合格体験記② <使用教材編>
種類が少ないので、いろいろな本に目移りせず、じっくりと、繰り返し解くことができました。
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□ アプリ『でる順パス単 英検1級』(旺文社)(開発:PLAYSQUARE INC.)
この教材が、すべてのスタートでした。何十周したことでしょうか?
□『英検1級 過去6回全問題集』(旺文社)
問題を解くだけでなく、音読もしました。
□『7日間完成 英検1級予想問題ドリル』旺文社 (編集) (旺文社)
1回、解きました。
□『英検1級100時間大特訓』植田 一三 (著)(ベレ出版)
熟語を中心にCDを繰り返し聞きました。また、英作文の過去問トピックの表をコピーして持ち歩き、口頭でも練習しました。
□『英検1級 長文読解問題120』旺文社 (編集) (旺文社)
3回、解きました。
□『英検1級リスニング問題150 (英検分野別ターゲット) 』旺文社 (編集) (旺文社)
3回、解きました。一部、ディクテーションにも使いました。
□『毎日ミニ模試英検1級』阿部清直 (監修), 鶴田博美 (編集), 一ノ瀬 安 (編集) (テイエス企画)
2~3回、解きました。試験前の解答ペース配分の確認にも使用しました。
□『英検1級語彙・イディオム問題500 (英検分野別ターゲット) 』旺文社 (編集) (旺文社)
クイズのように楽しむつもり(?)で、持ち歩いて解きました。
□『英検分野別ターゲット英検1級英作文問題』旺文社 (編集) (旺文社)
ほんの一部ですが、暗唱できるようにしました。面接のスピーチや質疑応答の土台になったと思います。
□『速読速聴・英単語 Advanced 1100 ver.4』松本 茂 (著, 監修), Robert Gaynor (著) (Z会)
新しい刺激を受けるため読みました。「高地トレーニング」(?)
□『英検1級 面接大特訓』植田一三 (著), 上田敏子 (著), Michy里中 (著), 山下澄子 (著)(Jリサーチ出版)
最初は、英作文に役立てようと考え購入しましたが、面接前にも大いに活用しました。
□『14日でできる! 英検1級二次試験・面接 完全予想問題』 旺文社 (編集)(旺文社)
面接対策の追い込みで、急遽、購入して、繰り返し音読もしました。
□ The Japan Times (http://www.japantimes.co.jp/ )
時事問題の学習と、ボキャブラリービルディングに。
□ USA TODAY (http://www.usatoday.com/ )
背景知識のない英文でも、どのくらい理解できるかチェック!
□ ABCニュースシャワー (NHK)
overlapping と listening のスピード強化に!
E68 英検1級 合格体験記① <二次試験(面接)編> 安西先生に学ぶ心構え
「あきらめたらそこで試合終了だよ」。これは、スラムダンクの安西先生のコトバです。
英検1級の二次試験(面接)でも、通訳案内士の口述試験でも、「黙り込んだら、そこで面接終了だよ」という覚悟で臨みました。
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【1】まず、心構え
1.面接官の方と気軽に意見交換をするつもりで。
2.多少、文法的な正確さが欠けても、速く話すことを心がける。(そのほうが、ゆっくり正確に話すよりも評価が高い?)
3.詰まったら、<過去・現在>、<国内外>、<政治・経済・社会>など対比を使って話をのばす。
4.間違えても、(少し、とぼけてでも)自信をもって話し続ける。
5.最悪、たとえ、しどろもどろになっても、話しているうちに思いつくこともあると考える。
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【2】使用した教材・道具と、その使用法
1.『英検1級 面接大特訓』(Jリサーチ出版)
2.『14日でできる! 英検1級二次試験・面接 完全予想問題』(旺文社)
※ 上記1と2は、本文を全速力で音読したあと、①その内容に反駁する、②同意する、③内容をパラフレーズする、④内容の感想を述べる、という練習をしました。
3.過去に出題されたトピック集(WEBサイトで見つけて作成)
(1) 日頃
実践的に、1分で5つのトピックから一つを選び、スピーチの構成を考える。2分を計ってスピーチをする。
スピーチの構成は基本的に、①賛否 → ②2つの理由または具体例 → ③反論に対する想定問答 → ④まとめ(ナンバリング&ラベリング)というものでした。
(2) 試験当日の控室
ウォーミングアップとして、それぞれのトピックを見て、すぐに2つの理由または具体例が浮かぶかをチェックし続けて、脳を温めました。
4.タイマー
2週間、首からぶら下げ、バイブレーションタイマーを使って、1分でスピーチの構想を練る、2分でスピーチをする練習を繰り返しました。
5.iPod Touch(録音・録画用)
発音や表情の「矯正」、また、眠たくなったときに自分の寝ぼけた声や表情を見ることで眠気覚ましとして使いました。
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【3】実際の成果(試験当日の様子をできるだけ再現しますと・・・)
1.二次試験会場&時間: 神田外語学院(神田駅) 12時50分 集合
2.試験官: アメリカ人(?)男性と、日本人女性。お二人とも私のスピーチや回答に、ときどき笑顔を見せて応えてくれました。(感謝!)
3.選んだトピック: 「経済成長と環境保全は両立するか」。(5つ目のトピックだったと思います。2つ目にもスピーチできると思ったトピックがあったのですが、迷っているくらいなら、スピーチの構成に力を注ごうと決めていましたので、2つ目のトピックが、いったい何であったのかということも忘れてしまいました)
4.私のスピーチ内容:
両立します。
理由は3つあります。
(1) クリーンエネルギー自体が新産業の一分野です。関連商品として、LED、Hybrid carなどの例もあります。
(2) 環境に配慮した企業の商品やサービスは、消費者の支持を得て売れます。
(3) 短期的ではなく、長期的な視野に立ってみれば、地球温暖化が進むなか、両立は避けて通れない道です。
※時間が余ったので上記1~3の理由の見出しを述べている途中でタイマーが鳴りました。
5.質疑応答:
Q.両立ができると考えるのは楽観的過ぎないか? (アメリカ人男性)
A.※ 上記1~3の理由を繰り返し、特に、3番目の理由を強調しました。
Q.しかし、実際には日米国民の動向は経済重視に傾いていないか?(アメリカ人男性)
A.たとえ現状がそうであっても、教育によって、経済成長と環境保全の両立を志向する将来の世代を育てることができると考えます。
Q.日本で、地熱エネルギー開発が盛んにならない理由は何か?(アメリカ人男性)
A.①温泉地の土地所有者の利権が絡む、②国定公園中または隣接地では開発が規制される、③地中深くの地熱を利用するには技術的な課題が残る。ただし、今後、規制緩和や技術開発が進み、いずれにしても将来性のあるエネルギーである。
Q.先進国は発展途上国を援助すべきか?(日本人女性)
A.援助すべきである。①貧困がテロを誘発する現状があるだけに、援助は先進国の安全保障に関わる。②先進国だけで国際問題(地球的規模の問題)を解決するには限界がある。例えば、環境問題、経済問題など。
※面接終了後、問題集にあった先進国による発展途上国からの過去の搾取についても触れておくべきであったと反省しました。
<改善点>
(1) まだまだ同じ単語を使ってしまったので、言い換える力(同義語を使いこなす力)をつけること。
(2) 理想としては、一人でディベートをして、想定問答集を作っておくこと。(あくまでも理想ですが・・・)
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今後、合格体験記(1次試験編)もご紹介できればと考えています。ご一読いただければ幸いです。
安西先生! あきらめずに面接時間中、最後まで話し続けることができました!
E69 英語のノートをとる目的をシンプルに考えてみました(その1)
シンプルに言えば、和訳を見て、それを英語に直せるようにするためです。
英文に限らず、何かを組み立てるには、「パーツ」と「組み立て方のマニュアル」が必要です。英語の場合、「パーツ」とは単語や熟語のこと、「組み立て方のマニュアル」とは文法といったところでしょうか。単語や熟語を知らないと、そもそも何もつくれません。そして、文法、平たく言えば、単語の並び方・単語の形の変え方の知識がなければ英文がつくれません。
ノートに「パーツ」をたくさん集めて、分かりやすい「組み立てマニュアル」をつくりましょう。
※ ちなみに、ノートをタンスや机の引き出しに例えるならば、整理して収納しないと、必要なときに必要なものを取り出すことはできません。少ししか洋服や文房具をもっていないならば構いませんが、たくさんあるならば、使うときのことを考えて収納しましょう!
E70 保護者向け公開授業。どのような感想を言わしめたいか、教員アンケート!
公開授業で保護者にアンケートを取りますが、その前に、教員に対してアンケートを取るのはどうでしょうか? 質問は、ただ一つ。「どのような感想・言葉を保護者に書いてもらいたいか?」
それを教員同士で共有するのも一案です。保護者のアンケート結果に希望する言葉が書かれていれば、ビンゴ! 公開授業に向けて、モチベーションが上がること請け合いです。
私の「言わしめたいワード」は、たとえば次の通りです。
・「発話量」が多い。
・効果的に1時間が「構成」されている。
・「新しい」教授法!
・「テンポ」よく、「中身が濃い」。
・授業のとおり学習していけば、「英語が話せるようになる」。
・「感動」がある!? ・・・等々
※公開授業の注意点
授業見学者を増やすために何かのイベントを同時開催するのは、場合によっては逆効果です。授業見学者を増やすためには、授業の中身、授業の改善で勝負すべきです。
もちろん、優れた授業をしていて、とにかく見てもらわなければ始まらないというレベルは別ですが、保護者のアンケート結果に、ごく普通のコメント(例.「落ち着いて授業を受けていました」「丁寧に生徒の発言に応えていました」, etc.)が並ぶようであるならば、期待以上であるという感想をもってもらえるような(できれば、思わず唸らせるような?)授業を展開するための努力がまず必要です。そうしないと、オマケの業務ばかりに労力と時間をとられて、肝心の授業準備を後回しにするような本末転倒の事態が生じます。



